コラム

2024-06-26 00:00:00

タバスキ(犠牲祭) in セネガル

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現在出張に来ているセネガルでは、先々週末に「タバスキ」と呼ばれるイスラムの犠牲祭があり、この日は祝日でした。アッラーの導きにより息子イスマエルを犠牲にしたイブラヒムの神への服従を祝う日だそうで、メッカ巡礼期間でもある太陰暦の12月10日から3日間続くとのこと。

当日は皆さん夜明け前から新しい礼服を着るため水浴びした後、男性と子供は祈りを捧げ説教を聞きにモスクへ。そこではイスラム教の指導者がまず自分の羊をしめ、その後各家庭で購入してあった羊をしめるそうですが、この直前の期間は写真のように道沿いでたくさんの羊が売られています。値段は1頭当たり公務員給与2カ月分程度と一般家庭には結構ハードルが高い上、礼服の新調などで出費がかさみ、おカネの工面もタイヘン。

屠殺した羊の肉は、その日の食事と保存食にする以外は、病気や貧しい人向けに提供されるんだとか。またラマダン〜犠牲祭の間は慣習として「喜捨」を行なう義務があり、この羊肉のほか財産を持つ人は年収の2.5%を寄付するそうで、これはいかなる人も苦しんだり困ったりしてはならず、誰でも祭りに参加出来るようにするという考えに基づいたもののようです。

こういう信仰や風習が受け継がれてきた自然環境や文化的背景などにも思いを馳せて、「世界は広く文化は多様であること」を現地で実感するいい機会になりました。(浦出)
2022-11-21 00:00:00

ティンガ・ティンガのアート・ビレッジ

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再び出張でタンザニアのダルエスサラームに滞在していますが、ここ最近の週末の楽しみは、市内にあるティンガ・ティンガにタンザニアン・アートを物色しに行くこと。ここはダルエスサラームで活動中のアーティストの皆さんの工房兼ギャラリーが集積したアート・ビレッジで、人気の観光スポットでもあります。

今年8〜10月にかけての前回滞在中に初めて訪れたのですが、値段も手頃なので、3週連続で通い詰めて気に入った作品を6点ほど購入しました。帰国後に弊社本社に飾ったところ、思いのほか反響が大きく、友人知人からは「次に行く時はコレと同じようなのを買ってきて欲しい」なんて依頼までされたほど。

「アフリカン・アート」というと、素朴でワイルドな土着の作風がイメージされがちで、もちろんそういうものもありますが、ティンガ・ティンガでとりわけ目を引くのは、写真(3枚目)のようなモダンでシックなデザインの作品。恐らくは観光客が好みそうなものが描かれるようになってきているんでしょうけれど、かなりオシャレなテイストで、ご覧になられた皆さんはだいたい驚かれます。

あと有難いのは、デザインがある程度定番化されているからだと思いますが、「これと同じ図柄のもの」と展示されているものを指し示して希望のサイズを伝えれば、3日間ほどで描いてくれること。私も持ち帰った6枚のうち2枚は注文して描いてもらいました。短期の旅行者にはなかなか難しいかも知れませんが、例えばダルエスサラーム入りしたらすぐに注文して、ひとしきり国内観光をした後にピックアップして帰国する、なんてやり方であれば希望通りの作品が持ち帰れそうですね。(浦出)

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